■はじめに

「ブランディング」という言葉を聞いたことがあると思いますが、これは商品やサービスの価値を高め、他との差別化を図る戦略の1つです。

例えば、AppleのiPhoneやスターバックスのラテなど、普段よく目にするものやその企業についてどのようなイメージを持っているでしょうか?高級、おしゃれ、かっこいい、など様々な印象が思い起こされると思います。それらのブランドイメージは、全てではありませんがある程度「企業が狙って作っているもの」といえます。

これと同じことを自分自身に対して行っていくのが「セルフブランディング」です。他のライバーとの差別化をしていくために重要なセルフブランディングについて紹介します。

■セルフブランディングとは

「セルフブランディング」とは、自分自身の価値を高め、この人はこういう人だというイメージを持ってもらい、それを揺るぎないものにすることです。

なぜセルフブランディングが必要なのか?

そもそも、なぜセルフブランディングが必要なのでしょうか?普段みなさんがサービスを利用したり、商品を購入しているところを想像してみて下さい。

よく知っているブランドと、聞いたこともない無名のブランドがあって、同じ商品やサービスを同じ値段で提供していたらどちらを選びますか?おそらくほとんどの人が前者を選ぶのではないかと思います。これはなぜかというと、「信頼度」が違うからです。

人が何かものやサービスを選ぶ時の基準は、そのブランド(提供者)に対する「信頼度」が大きく関係しています。そして選ばれ続けるためには、他者と違うことを示す必要があります。

つまり、あなたのライブ配信を聞いてもらう(選んでもらう)ためには、ライバー自身の信頼度を上げて、他の配信と差別化をする必要があります。そのために必要となるのが「セルフブランディング」です。

自分が何者であるかを知らせる

まず、セルフブランディングをするにあたって重要なのは、自分自身がどういった人物なのかを知ってもらうことです。どんな経歴で、何が好きで、どんなことを目指しているのか、など、人となりがわかるような自己紹介を心がけましょう。

他人が自分を何と説明するか?を意識しよう

自分がどのような人間なのかを知ってもらうことと合わせて、もう1つ大事なのは、「自分は他人からどう見られているのか?」を知っておくこと、意識することです。もし聞けるのであれば、身近な人に自分の印象を聞いてみるのも良いと思います。

「自分が人から見られたい自分」と「実際に見られている自分」は必ずしも同じとは限りません。もし自分がなりたいイメージとギャップがあるな、と感じることがあれば、どうすればそういう印象を持ってもらえるかを考えてみると良いでしょう。

また、実際にイメージに近い人物がいる場合は、その人に対してあなたが持っている印象を意識してみると、ヒントが見つかるかもしれません。

変に意識しすぎたり、あまりにも自分の本来の人間性と異なるものを目指す必要はありませんが、「人が自分に対して感じているイメージ」を意識するとセルフブランディングを考えやすくなります。

■セルフブランドの作り方(セルフブランディングの仕方)

では具体的にどのようにセルフブランディングを行っていくのか、お伝えします。

自分の「属性」を明確にしよう

まずは、自己分析です。自分の強み、弱み、得意なこと、苦手なことなどを書き出すなどして、属性(ジャンル)を明確にすることが重要です。

また、属性を決めるだけでなく、自分の強みや得意分野を複数掛け合わせることで差別化がしやすくなり、自分というブランドも確立されやすくなります。

例えば、「服」という題材をとっても、服を「作るのが得意な人」と服の「コーディネートが得意な人」とでは内容が異なります。前者の場合は、生地選びやパターンの起こし方、縫い方、デザインの仕方などが発信できる一方、後者の場合は、TPOに合わせたコーディネートの仕方、色の合わせ方、アクセサリーや帽子などの小物使い、服とメイクや髪型のバランスなど、全く違った内容になります。

どのようなテーマ、内容、切り口で発信するのか、自分自身の強みを最大限発揮できるものを見つけ、それをしっかりとアピールしていきましょう。

自分の属性にあった発信を行おう

属性が決まったら、それにあった配信を行っていきます。ブランドを確立するためには、「属性=そのライバー」というイメージを持ってもらう必要があります。属性にあったテーマを配信していくことで、このライバーはこの属性の人なんだ、と印象づけることができるので、そこからブレずに配信内容を考えていきましょう。

時にはキャラクターになりきってみよう

属性から思い起こされるイメージや、自分の属性にあいそうなリスナーや実際に既にその属性のライバーを好んでいるリスナーたちにどんな特性があるかを考え、そこに合わせてみるのも1つのブランディングのやり方です。

アパレルでいうと、カジュアルやお手頃を売りにするお店と、高級ブティックでは、店舗の作り方は全く違いますよね。それと同じく自分がどう見られたいかによって自分の見せ方も変わってきます。時にはキャラクターになりきってみるのも良いでしょう。

とにかく毎日発信しよう

継続は力なり、です。テーマに沿った内容を「毎日配信する」ということ自体もリスナーからの信頼に繋がります。リスナーの目にとまりやすくし、より早く自分を印象づけるためにも、毎日コツコツ続けましょう。

■まとめ

ライバーとしての存在感を高め、唯一無二のポジションを確立するために、自分のことをよく知って、ブランドを作っていきましょう。