路上芸人からライバー事務所の代表へ。挑戦する人々の共感を集める起業ストーリー

ライバージャパン

17LIVE(イチナナ)では、独自の審査基準で評価を行い、審査結果が優秀なエージェンシーを「17LIVE Official Business Partner(GOLD)」「17LIVE Official Business Partner(SILVER)」として認定しています。

この連載では、その中でも特に優秀な結果を出しているGOLDエージェンシーの魅力をご紹介します。

今回ご紹介するのは、ライバージャパンです。

ライバージャパンは、2019年末に誕生したライブ配信エージェンシーです。創設者の心之介。氏は、ライバージャパン代表であると同時に、芸能事務所「古舘プロジェクト」に所属する現役タレントでもあります。芸能界の夢を追って上京した心之介。氏が、ライブ配信事務所を設立するに至った経緯や思いについて語っていただきました。

夢を追いかける人のために、社会構造を変えたい

スポットライトが当たらないで夢を諦めてしまう人がいる。そのような社会構造を、ライブ配信で変えられるという確信から、ライバージャパンを立ち上げました。

このような思いに至るまでには、私自身が芸能界を目指して上京し、路上ミュージシャンや路上占い師として全国をまわりながら、夢を叶えるにはどうしたらいいのかというのを模索した背景があります。

夢を追いかけて上京した私が、ライブ配信事務所を設立するに至るまでのストーリーをご紹介します。

立ち止まってくれる人がいなければ食いっぱぐれてしまう、路上ライブの厳しい世界

私はミュージシャンになりたくて上京し路上ライブをしながら夢を追いかけていたのですが、夜の街で歌った時に、お客さんにとても喜んでもらい、一曲につき数千円もらっていました。自分の得意なことでお客さんの感動を稼げば、お金も稼げるんだと感銘を受けました。

それがきっかけで、私は全国で路上ライブの活動をするようになります。「あなたのために歌を作ります」という看板を掲げて、目の前の人に向けて歌うことで食い繋いでいきました。ただ私がうまく稼げていたのは、お客さんがいる場所をうまく見つけられたから。飲屋街の目の前にある人通りが多い場所で活動していたため、そこには立ち止まってくれる人がちゃんといたんです。

一方、路上で稼げないパフォーマーも大勢います。夢半ばで諦めて地元に戻っていく仲間を大勢みてきました。届けるものがどれだけ芸術的で素晴らしくても、届ける対象がいなければ、それは無に消えてしまうのです。すごく悔しいですよね。一人一人が発信力を持って活動する必要性を痛感した経験でした。

路上占い師として、全国で悩みを聞くなかであぶり出された「地方格差」の課題

大学卒業後は、一度芸能事務所に裏方として就職していたこともあります。そこで芸能界の構造や、マネジメントを学びました。

しかし、やはり自身の表現の道を目指したいという思いが諦めきれず退職し、今度は路上占い師として活動を始めたんです。なぜ元々目指していたミュージシャンではなく占い師になったのかというと、当時行列ができるほど繁盛している路上占い師をよく見かけたから。芸能の世界で稼いでいくために、一回世間のニーズに全力で答えてみようと思ったんです。

こうして路上占い師として47都道府県を旅しながら、10年間人の悩みをダイレクトに聞いていたのですが、地方を巡るたびにあることに気づきました。それは地方格差です。地方だからチャンスがなくて夢を諦めた人たちが多くいることがわかったんです。

当時の世の中は中央集権型で、地方にいる限りスポットライトに当たることはできなかったのです。この状況を変えるには、社会構造を変えるしかありません。こうして私は社会構造を変える方法を模索するようになりました。

中国でライブ配信と出会い、社会構造を変えられると確信

路上占い師を引退したあと、私は小さな物販会社を立ち上げ、中国の深圳でひたすら飛び込み営業を行っていました。中国の様々な会社に飛び込むなかで出会ったのが、ライブ配信の世界です。

インターネットやSNSが普及する流れのなかで、ECサイトや物流のあり方が変わり、ライブ配信でどんどんものが売れていくという時代の変化を目の当たりにしました。ライブ配信をしている人に「今、ライブ配信が盛り上がってるんだぜ」とアプリを見せてもらったのですが、個人が発信力を持てるという世界が広がっていることに大きな衝撃を受けました。中国は情報統制されている国ではありますが、発信力が民主化して社会構造がガラッと変わっているのです。

この様子を見て、ライブ配信なら日本で課題に感じていた世の中の構造を変えられると確信しました。

日本に帰国し旅仲間に「ライブ配信で世の中の構造を変えたい」「発信力を取り戻したい」と話をしたところ、偶然彼が転職し勤めていた会社が17LIVEだったことから、ライブ配信のエージェントを立ち上げました。

「ライブ配信で革命を起こしたい」という思いに共感してくれる仲間は多く、お笑い芸人、シンガーソングライター、役者、マジシャンなど多くの芸能仲間が集まってくれました。こうしてライバージャパンは広がっていったのです。

夢を叶えたい仲間の挑戦を、持続可能に

私がこのような思いを発信していることもあり、ライバージャパンに所属しているライバーさんのなかには、この理念に共感して入ってきてくださる方や、ライバージャパン愛の強い方が多くいらっしゃいます。これが、ライバージャパンの特徴だと思います。

今後もライブ配信を通して、自己実現や、夢を叶えたい仲間の挑戦を持続可能にする場所を作り上げてまいります。

17LIVE Official Business Partner