2022年1月19日〜2月14日で開催していた、音楽配信ディストリビューションサービス『TuneCore Japan』とのコラボオーディション『#音楽メイキング配信 オーディション2022』、みなさま多数の楽曲をご応募いただきありがとうございました。その中で審査員 小西遼が選出いたしました最優秀賞、リスナー投票にて選ばれたリスナー賞、その他入賞の楽曲とそのアカウントを紹介いたします。
本当に選ぶの難しかったです!最初の選考段階からクォリティの高い楽曲ばっかりで、楽曲の聞き方一つで審査結果が大きく変わるほど甲乙つけがたい作品ばかりでした。どのジャンルも非常に練り込まれ、工夫やアイデアに富み、全部楽しんで聴けました。その中で僕が「作編曲家として共作する上で楽しそう・意味がありそう」という点を念頭に選考させて頂きました。ある程度は独断的ではあると思いますが、そうでもしないと選べない!笑 あと、もう一つの審査基準としては「その人らしさ」がありありと分かる楽曲であることも念頭において選考させていただきました。流行やスタイル、というのはなぞることは出来ても「その人の音楽」であることというのは、(理論や技術ではない、音楽的な)ある程度のレベルが必要とされます。それは個性的であることと、リスナーに届けようとする気持ちとのバランスであったりします。ここら辺は世界中の人が悩みながら音楽を作る難しいところなので、僕としても最後まで「では最優秀とは?」と迷う原因ではありましたが、上記のことを反芻しながら最後はTonyGumboさんの受賞ということにさせて頂きました。本当に難しかったですが、とても楽しかったです。本当にありがとうございました。
小西遼 プロフィール
1988年7月25日東京生まれの作編曲家、サックス・フルート・クラリネット・シンセサイザー奏者。
洗足音楽大学卒業、Berklee音楽院首席卒業。ボストン・ニューヨークに滞在中、表現集団「象眠舎」を立ち上げる。
様々な国外内ツア ー、録音への参加のち帰国。自身のバンド「CRCK/LCKS」を立ち上げると共に、在米の挾間美帆とビッグバンド作曲企画「Com⇔Positions」を立ち上げる。
その他、フジロックフェスティバル、サマーソニックなど国内のフェスにも多く参加。
Chara(バンドマスター)、cero、bonobos、TENDRE、あっこゴリラ、中村佳穂、韻シスト、Sora Tob Sakana、Negiccoをサポート・制作に携わる。
https://twitter.com/musicfoolosophy
宣伝コメント
TonyGumboは2020年に結成された女性ボーカルバンド。TikToK オーディション「TikTok Spotlight 2021」Awesome City Club 部門にて見事優勝。ドラマチックなサウンドとストイックでキャッチーな歌詞、ボーカルの低音豊かな声が特徴。
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楽曲説明&楽曲に込めた思い
白黒つけないグレーな心情を、音楽で表現してみました。自分の想いに素直であることが、愛する人との関係を濁らせてしまう状況の儚さと人間の心の美しさをサウンドや歌詞に込めてあります。
受賞コメント
TuneCore Japanのwebページで企画を知り、審査員が小西さんであったことでイベントに興味を持ちました。17LIVEに不慣れだったため参加に不安がありましたが、イベントの評価が楽曲審査とファンの応援の2軸で、アプリに慣れていない自分でも挑戦できるイベントと感じ応募しました!新参者が最優秀賞をいただいたことに対して恐縮をしつつ、企画に参加できたことを嬉しく思っています。日本中の多くの人とリアルタイムで繋がれる事がライブ配信の魅力。今後もオンラインを活動の基盤とし、配信上でファンを集めて将来はリアルの場でも活動したいと考えています!また、ファイナリストとしてお会いした4人の素敵なライバーさん達と音楽仲間として一緒に配信を楽しんでいきたいです!
小西さんからのコメント
どこを切り取っても高水準に仕上がっている楽曲でした。低い音域で歌い始める冒頭の掴み、キーやテンポの設定も見事ながら、音色やプレイ内容をはじめとしたバンドアレンジがしっかりとボーカルに寄り添っていることで楽曲と歌の良さが、聴けば聴くほど増して行く、とても魅力的なバンド・楽曲だと思います。コーラスワークも効果的にオケアレンジとも絡み合っています。僕個人的に驚きだったのは、ここまでハイクオリティにも関わらず「まだもっと伸びる、その景色がみてみたい」と思わされる予感にも似た伸び代の大きさでした。作編曲・プロデュースにおいて僕が寄与できる幅の大きさと、それを実現できるだけの技術や経験が歌は勿論、楽曲全体の音楽から溢れていたことが大きな勝因だと思います。多分リスナーって楽曲の良し悪しだけではなくて「次はどうなるの?」「この人があの会場で歌ってたらどうなるの?」という期待感も感動や興奮する大きな要因だと思いますし、その期待値が僕にとって非常に高いレベルにあったことから最優秀作品として選考させていただきました。これから一緒に作る楽曲が今から楽しみです。皆様どうぞお楽しみに!
楽曲説明&楽曲に込めた思い
タイトルのa tiny starは、小さな星(惑星)と小さなスター(アーティストとして)という意味があります。どんなに大きな壁にぶつかろうと、自分なんてと卑屈になろうと、この大きな宇宙の中に存在している上でそんな事はものすごくちっぽけだと思ったんです。だけど空を見上げた時に遠くに並ぶ名もない小さな星が輝いているのを見て、なんだかとても勇気が貰えるんです。人と比べたり、何か特別なことをを成し遂げなければいけないんじゃない。その時目を向けてくれた人に精一杯光っている姿を見せられたらいい、そんな気持ちを込めて作った曲です!
小西さんからのコメント
暖かくて、力強く、繊細な歌声!一番最初に聞いたときから「この人の歌、もっと聞きたい」と思わされました。最終選考時のインタビューでも「私が歌えばこの曲の一番いい形を見つけられる」とお話しされていたように、技術だけではない、音楽の裏側にある物語や感情を掬い上げようとする心意気こそ音楽の1番の感動への第一歩だと改めて思わされました。今回の楽曲が初の作詞とのことでしたが、メロディやリズムに対する言葉選びも光るものがあります。今後も楽しみにしています。
楽曲説明&楽曲に込めた思い
この曲は17LIVEのリスナーさんと作った曲で、1番がリスナーさん、2番以降は私が制作しました。会った事も顔も知らないリスナーさんと曲を作るという、経験したことのない事だったので、とても楽しかったです。1番を聴いた時、この後をどう繋げるかと悩みましたが、ここの歌詞はきっとこういう意味だろう、私にはこういう意味に聞こえるなど、お手紙の返事を書いている気分ですぐ完成できました。直接お話をしているわけではないのに、どこか繋がっているような気になれた曲作りでした。17LIVEをしていなければ、この曲は存在しませんでしたし、リスナーの方と一緒に曲作りをするという貴重な経験にもなりました。
小西さんからのコメント
シンプルなコードとギターリフで音楽は十分成り立つ、という説得力に溢れた歌詞とメロディの強さ。全楽曲の中で一番衝撃的でした。ジャズやヒップホップなどの凝ったコードやビートが溢れる昨今「せやかて、明日も来るから」ってワードセンスと歌い方だけで十分なんですよね。声色と節回しの独特さが言葉にアクセントを添えていて、何度聞いてもAメロ始まりでハッとします。このままギター弾き語り街道突き進んで欲しいですし、ビートやバンド、オケとの共演も聞いてみたい、これからの楽曲たちがとても楽しみです。それと、リスナーの方と共作して楽曲を作り上げ、それを応募しようとする発想の柔軟さも本当に武器だと思います。
楽曲説明&楽曲に込めた思い
「夏のハナウタ」はkiyukaの2ndシングルです。鼻歌をふとした瞬間に歌ってしまうように、ふとした瞬間に忘れられない過去の恋を思い出す様子を歌にしました。曲調はすごくシンプルで、散歩しているようなイメージで作っていて、歌詞は過去の恋を引きずってはいるけれど、前を向こうという姿勢を書きました。
小西さんからのコメント
メロディセンス!そして何より自分の声の一番美味しいところをわかった上でソングライティング出来る、客観性との合わせ技にずっと引きこまれました。ピアノと声だけなのに、夏祭りの帰り道の切なさがありありと思い出される。楽曲が進むに連れて変化していくコーラスワーク、歌い方、一つの物語を紡いでいく流れが素晴らしいです。ピアノアレンジも秀逸ですが、特筆すべきはその楽曲の世界観をシンプルでキャッチーなメロディを支える、お洒落なコードワークです。意外性と王道バラード感を見事に練り上げていて何度聞いても楽しいです。今後の作品も楽しみにしています。
宣伝コメント
ヴォーカル「Non」とギター・17LIVEライバー「げんとく」から鳴るロックユニットRe:VOLT、ライブ配信やライブハウスで沢山の方々に僕らの熱いロックやエモい泣けるロックギターから鳴る曲をお届けしています!
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楽曲説明&楽曲に込めた思い
コロナ禍にヴォーカルのNonと私げんとくがRe:VOLTというユニットを結成。そしてGoin'on!!という曲をリリースした。このGoin'on!!はコロナ禍でも前を向いてやりたい事や挑戦に向かってがむしゃらに頑張っていこう!どんな困難や大きい壁が前に現れても負けずに笑って前向いて夢中になって突っ走っていこうという気持ちを込めて2人で作詞作曲しました。曲内の「他人(ひと)の答えがどうだったって変わりもんがどうあったって容易に自分は変えられやしないだろう」という歌詞に自分自身も沢山救われてきました。
小西さんからのコメント
最高速でひた走る楽曲、その疾走感が気持ちよくて癖になりました。失速せずに楽曲完走させるためのバンドアレンジや、散りばめられたギターフレーズの工夫は学生ながらにプロ顔負けの秀逸さです。その上でひたすら伸びやかで、力強く、透明感のあるボーカル!メロディセンスも屈託無く突き進む気持ち良さに溢れ、「こんなに歌えたらどんなに気持ちいいのだろうか」と思いながら聴いている身体が動き始めちゃう!きっとバラードやミディアムテンポの楽曲もハイクオリティなアレンジと気持ちい歌が絡み合うのだろうな、と考えると早く新しい曲が聴きたくなります。楽しみにします!